【行動】2006/05/10
教育基本法改悪阻止5・10総決起行動を実施!【各界からの発言】
【各界からの発言】大教組⇒三高連⇒都教組⇒障全協⇒教組共闘・福島県教組いわき支部⇒農民連
【大教組】
いま大阪では、「子どもと教育文化を守る大阪府民会議」が30万枚のビラを作成して、3月31日に続いて連続的な宣伝行動をおこなっています。
この間、府民会議の事務局に電話があり、「教育基本法の前文を読んで感動した。ぜひ近所にビラを撒きたいので70枚ビラを送ってくれ!」と言われました。するとその方からまた電話があり、「70枚のビラは全部配った。今度は一軒一軒訪問して署名を集めたい」――こういう人たちがいま無数に生まれてきていると思います。
これから5月23日と6月9日、この2日間を大宣伝行動日と位置づけて、大阪労連はじめ労働組合、民主団体への呼びかけをおこなっています。そこに向けて100万枚のビラを作成して、宣伝をおこなう予定でいます。
全組合員が立ち上がるたたかい、全教職員が立ち上がるたたかいにする必要があると思います。短時間のうちにそうしたたたかいをするために、職場で合同の学習会の開催、あるいは職場ニュースをどんどん発行することを呼びかけています。
自民党や公明党が「教育基本法の改悪法案を出してえらいことをした」――こう思わせるためにがんばりたいと思います。
【三高連】
こんにちはみなさん。私たち三多摩高校問題連絡協議会は、中央線の西国分寺の傍に事務所を構えまして、通称「三高連」と申します。「地元の子どもが入れる充実した高校を」「すべての子どもがゆきとどいた教育を」をスローガンに掲げ、三高連が運動を開始したのは1971年でした。
忠君愛国を強調する、戦後民主教育を破壊する中教審答申が出された中で、憲法・教育基本法を学び、希望者全員入学を保障する公立高校増設などいろいろな運動に立ち上がった地域・父母の活動が三高連の原点です。その原点は教育基本法にまったく同意します。
以後、三高連では三多摩の住民を中心に、他の団体の方々と一緒に署名を集めたり、地域の方々と教育懇談会を開いてきました。しかし、いまの中高一貫高校とか、学区域を東京都内全域にするとか、それから高校統廃合などにより、「15の春は泣かせない」と立ち上げた運動ですが、いまでは「15の春をもっと泣かせる」ような教育現場になっています。
今日は、先生方がたくさんいらっしゃっています。私たち地域・父母はその先生方・労働者と手を結んで、教育基本法と憲法9条を守る――教育基本法と憲法9条は車の両輪です。どちらがパンクしてもなりたちません。――そのためにも三高連は、三多摩を中心にみなさんと力を合わせて、がんばりたいと思います。がんばりましょう。
【都教組】
「『先生!もっとわかるように教えて!ボクもちゃんとできるようになりたい!』――どの子にも等しくわかる教育を支えているのは教育基本法です。私たちは教育基本法を変えることに反対し、一人ひとりを大切にする教育をすすめます」
いまTBSラジオで朝6時29分と夕方の5時59分に流れている都教組のラジオスポットです。都教組では教育基本法改悪をなんとしても阻止するために、やれることは何でもやろうと決めて、このラジオスポットをはじめ、この間、署名、宣伝にとりくみ、「教育基本法改悪NO」ののぼり、100万枚チラシ、宣伝用テープなどを作成し、全都的な宣伝を繰り広げてきました。
とりわけ4・26の全都ターミナル宣伝では、都民・労働者とともに、都内52の駅で一斉宣伝をおこない1300人が参加、そのうち教職員も600人以上が参加して大成功を収めました。横断幕や手持ちのプラスターなどもつくり、分かりやすい、アピールできるものをと工夫してやってきました。
また、教育基本法改悪反対への思いを都民・労働者とともに連帯しておこなえたことは大きな意義があったと思います。都教組では、4・16宣伝の成功を受けて、明日5月11日にも全都一斉ターミナル宣伝を、全都の支部・地区協が全都の民主団体・労働組合に呼びかけておこないます。
教育基本法改悪案が国会に提出されてしまった今、この宣伝は重要な意義を持っています。教育基本法改悪の中身を多くの都民、そして国民に知ってもらうことが、何よりも重要だと思います。
国民不在の密室で決められたこと改悪案は、子ども人格の完成をめざす、いまの教育基本法とは180度違い、国のための人づくりという意図が明確に差し込まれています。教育基本法の改悪は、ほかの誰でもない子どもたちにかけられた攻撃です。子どもと教育を守る教職員組合・都教組として、教育基本法改悪案を廃案にするまで全力でがんばることを決意します。
【障全協】
全国からお集まりのみなさん、ご苦労さまです。
障害者の全国協議会を代表して一言連帯のあいさつと僕らもがんばるという決意を述べたいと思います。
僕らにとっての悪法の障害者自立支援法が去年の10月成立し、この4月から施行されています。いま僕らの元に、「もうたいへんだからホームヘルパー来てもらうのを週3回から週2回に減らした」「お風呂は週1回にした」「洗濯物は週1回洗ってもらうだけにした」――なんていう連絡が続々きています。
僕らにとっての自立支援法――でも考えてください。この自立支援法で僕らが生きるために必要なお金までポケットに手を突っ込んで持っていかれた。僕らに必要なお金を試算するとわずか700億円。米軍がグアムに行こうとするお金は1兆円とも3兆円とも言うのに。桁がいくつ違うということを僕らが考えた時に、とんでもないお金の使い方をいま政府、自民、公明党はやっているとつくづく感じます。そして教育基本法改悪――本当に頭にきます。
教育基本法改悪はたいへん重要なことです。ここでは僕らも改悪には反対だと表明することだけにとどめます。ただ言いたいのは、本当に「愛国心」を入れたいのならば、障害者もお年よりも子どもたちも、福祉を充実し、のびのびと生きられ続け、本当に平和な国を、そういうことをしてはじめて「愛国心」ということを言えるのではないでしょうか。
障害者も本当に「愛せる国」をつくることが必要です。僕らも本当に「愛せる国」をつくるために一緒にがんばりたいと思います。
【教組共闘・福島県教組いわき支部】
集会参加のみなさん、ご苦労さまです。みなさんの熱意を私もいただきながら決意を表明したいと思います。
私たちいわき支部は、昨年の1月に「日本国憲法を守るいわき市共同センター」を立ち上げて運動を広げてきました。今年の1月には、いわき支部の先生方で教職員九条の会をつくって、いま大きく運動を広げています。今度、教育基本法が見えてきたのですが、「見えてくるとすさまじいな」と思い、学習しながら広めていかなければならないな、押し返さなければならないな、という運動を決意しています。昨日、私たちは6月4日におこなう「いわきの第27回子ども祭り」の学習会をやりました。自公の出した教育基本法改悪案をみんなで学習して、「これは子どもたちを縛り、家庭や社会、それから学校を支配する。教職員を管理するそのもの以外の何者でもない」と感じました。たたかいを広げていかなければならないと思っています。
心と態度、それさえも支配してしまう。この自公の法案には絶対に反対します。みなさん、最後までがんばりましょう。
【農民連】
全国から来られたみなさん、本当にご苦労さまです。
農民を代表して一言決意表明をしたいと思います。
農家に行きますと今でも写真が多く飾ってあります。戦争で軍服を着せられて亡くなった遺影です。農家に行って、いろいろ話を聞きますと「戦争だけは絶対にごめんだ」と言われる。「それでは、今度の教育基本法改悪の問題はどうだ?」と聞くと、「教育勅語みたいなものをまたつくるんじゃないか」「あれをやられたらダメだ。絶対こういうものは反対でがんばろうじゃないか」という声が返ってきます。
明らかに今度の教育基本法の改悪の狙いは、憲法9条の改悪と軌を一にしていまして、戦争に国民を導く道ではないかと思います。
それに対して、「絶対に戦争はしてはならない」「『愛国心』などと言って動員されては絶対にならない」――そういうことで私たちは全国でがんばりたいと思います。
私たちは明日から「憲法を守れ!米を守れ!」――こういうスローガンでキャラバンと地域での行動を大きく起こそうと思っています。
みなさん。向こうは教育基本法改悪の法案を出して、いよいよやろうとしていますが、絶対に廃案にするために全国で宣伝から、あらゆる行動を組織して、ご一緒にがんばって廃案にしようではありませんか。
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