【行動】2006/08/26
教育基本法改悪法案を廃案に 8・26学習決起集会を開催!【開会あいさつ】
【開会あいさつ】坂内 三夫 全国労働組合総連合 議長
先の大会で、全労連議長に選出されました坂内です。よろしくお願いいたします。
ポスト小泉の最有力候補といわれる安倍官房長官が、最近「美しい国へ」という著書を発行しました。この中で安倍氏は、自虐的な偏向教育を是正する必要があると強調し、秋の臨時国会で教育基本法の改悪を何としても成立させることに、強い執念を燃やしています。
最近の安倍氏の一連の発言は異常としか言いようがありません。「新しい憲法を制定するリーダーシップを発揮していく」「米国の国家安全保障会議のような組織を首相官邸につくる」「A級戦犯について誤解がある」「憲法や教育基本法は占領時代の残滓だ」――これらの発言は、ポスト小泉の有力候補が、侵略戦争美化という歴史認識の確信犯であることを示しています。
しかし、それは同時に彼の最大のアキレス腱でもあります。安倍氏が、こうした誤った歴史認識に立って政権運営をしようとすれば、戦後日本がとってきた路線を文字通り戦前に向けて逆転させるものであり、そのことは国際社会における日本の地位をますます孤立化させることになるでしょう。何よりもその歴史認識は、教育や平和や民主主義に対する国民意識と決定的に乖離し、国民の信頼を得ることはできません。憲法・教育基本法の改悪に固執することは、政権発足早々、彼らにとって危険な賭けに出ることでもあります、
いよいよ正念場のたたかいであります。秋の臨時国会で教育基本法の改悪を阻止するなら、ポスト小泉政権が発足と同時に立ち往生し、社会の流れを大きく変えていくことになるでしょう。今日は堀尾先生、五十嵐先生の講演もあります。五十嵐先生には、「団塊よ、死ぬ前にたたかえ」という講演録に、個人的にもたいへん刺激を受けました。堀尾先生の今後の論戦に向けたポイントなどとともに、五十嵐先生にはさらなる世論結集に向けたお話も期待しているところです。重要な時期にふさわしく、元気ある集会として成功させていただくようお願いして開会のあいさつといたします。
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