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【行動】2006/11/29 
教育基本法改悪法案の強行を許すな11・29中央集会に2500人!【政党あいさつ】

【政党あいさつ】穀田 恵二 日本共産党 国会対策委員長 
 
 みなさんこんばんは。日本共産党の国会対策委員長の穀田恵二です。
 寒風吹きすさぶ中、教育基本法改悪反対の心一つにした熱気あふれる集会。心から敬意を表し、日本共産党を代表して連帯のあいさつをおくるものであります。
 報道によれば与党は、先ほど坂内さんからお話が合ったように、来週中にも参議院での採決の方向を確認したと言われています。集会と集会参加者の名で断固抗議の声をあげようではありませんか。
 衆議院の強行採決の際も、首相の外遊日程と合わせて野党が審議の継続を求めたのにもかかわらず、乱暴に打ち切って強行採決を行いました。今度は、「ASEANの出席前に」などと言っている。このようなやり方に「NO!」という声をあげたいと思います。
 衆議院の暴挙は、政府・与党が追い詰められた結果にほかなりませんでした。「やらせ」の問題は、国民の声を偽って教育基本法の改定を求めていた。まさに世論の偽装だったということが白日の下にさらけ出されました。
 そして採決は、国民の声を聞くという大切な公聴会の直後に行うというものでした。私は、あるテレビ局の討論会で言いました。「公聴会の直後に採決を行った例が一度としてあったか?」「公聴会という国民の声を聞くという大切な会合の前の日に採決の日程を決めるということが過去一度としてあったか?」と、こう言いました。自民党の国会対策委員長は答えることができませんでした。まさに彼らは、公聴会という国民の声を聞く大切な場も無視をする。徹頭徹尾、国民の声を無視する国民不在の政治だったということを満身の怒りを込めて抗議しようではありませんか。
 
 「やらせ」、いじめ、未履修、さらに焦眉の課題と教育基本法の関連についての何らの解明もないままでした。参議院では、この3点セットの解明もされていません。
 (手に持った資料を示し)これが実は27日に参議院で出された教育改革タウンミーティングにかかわる資料です。新しい資料が出る度に次から次に不届きな事態が明らかになっています。
 例えば、青森県のいわゆる「やらせ」が発覚したところで言えば、参加者が401名のうち、「さくら」が279名。7割にまで膨れ上がった。
 さらに、会場のあるホテルの駐車場から入り口まで案内すると1万5000円。そして、入り口から会場まで案内するのは4万円。そんなこんなで調べると2001年から行われたタウンミーティングでは、1回平均2415万円のお金が使われていた。
 まったく許せないじゃありませんか。国民の税金を使って、国民の声を偽装する、この事態がなんら解明されていないということがお分かりいただけると思う。
 そして、どのレベルが、政府の中で知っていたのか、このことが明らかにされない。文科省は誰一人として処分されていない。いじめの問題では、いまその温床である競争教育が子どもたちにたいへんなストレスをかけている。教育基本法改悪がそれをいっそう助長することは明らかであります。未履修問題も全貌すら分かっておらず、文科省との関係も解明されていない。だからいわゆる3点セットにおいても、参議院でもいまだに未解明だってことが、いまの審議の到達点なんです。
 
 その上に法案の内容で言えば、「やらせ」問題が先を行っているように教育基本法改定は、政治家や官僚が教育に無制限に介入し、子どもの態度と心に踏み込もうとしていることが明らかになっています。政府は、「態度は指導するが、心は取り込まない」としてきました。ところが大臣は28日、「心があるから態度に表れる」と述べているではありませんか。つまり、法律で態度を並べれば心を縛ることがある危険性がますます強まり、憲法19条に違反する問題が浮き彫りになったということが、この一つでもお分かりいただけるのではないでしょうか。
 また、2つ目に国家権力による無制限の教育支配も、彼らは教育委員会の指導・命令は不当な支配に当たらないとの答弁が繰り返しています。許せない。憲法が要請している教育の自主性と相容れないのではないかという疑念が、これまた、ますます浮き彫りになっているのではないでしょうか。
 
 3点セットが未解明、そして法案の内容もその危険性が浮き彫りになっている。これでどうしてこの法案を通すことができましょうや。
 だから、国民の世論はこのことに対する怒りの声を強めているのであります。一昨日発表された日経新聞の世論調査。これによれば、「今国会での成立が必要」と答えているのはたった19%に過ぎないんです。しかも、自民党支持者層でも25%に過ぎない。まさにこれはこの間のみなさんの運動と共同の広がり、国会におけるたたかいと一体となった成果として、確信を持つ必要があるんではないでしょうか。
 私の住んでいる京都での宗教者の話は坂内さんが言われました。まさに心の自由、内心の自由、このことが踏みにじられた結果どうなったかという思いをこ込めて、戦後宗教者は反省をして、あの戦争に対する態度についての心を打ち明けたんです。そのことが今日、再びあの道を通ってはならないという思いから発している。
 その声を、我々の声としようではありませんか。私はこの思いをみなさんに届けたいと思っているんです。
 
 明日は、参議院における野党4党の廃案に向けての体制固めを行う予定であります。国民の多数の声我にあり、大義我にあり、がんばりましょう。

 
 
 
 




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