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【行動】2006/12/07 
教育基本法改悪法案の強行を許すな12・7中央総決起集会に4800人!【発言(4)】

【発言】大西 広 全国大学高専教職員組合 中央執行委員長 
 
 ご紹介を受けました全国大学高専教職員組合の委員長をしています大西です。
 改悪案の中身、みなさんもご存知だと思いますけれども、大学の規定というものが今回入っております。与党側は大学の規定というものを今回入れることは良いことだと言っているんですけれども、私たちは信じることはできません。なぜなら、教育の国家統制を強めようという改悪案に大学が入っているからです。たいへん恐ろしいことだと私たちは考えております。
 
 ですから、今回大学人も反対運動に立ち上がっております。みなさんの活発な活動に比べればずっと遅れてはおりますが、各都道府県でみなさんといっしょに集会をさせていただきまして、また全国で署名運動を展開、本日の午前・午後と国会内で、大学関係7団体の統一行動を行いました。私たちの労働組合は主に国立大学、そして一部を公立大学を中心とする組織ですが、国立大学を中心とする組織、公立大学を中心とする組織、私立大学の組織、それから個人で集まっている組織の7団体を集めたはじめてのことです。
 私は、京都大学の教員をしていますが、ゼミにはたくさんの留学生がいます。この留学生にどのように「愛国心」を教えろというのでしょうか。あるいは、私のゼミには在日韓国人がいます。ところが、日本語と英語はできるのですが韓国語ができません。でも私は思うのです。彼は何か普通の学生より劣っているんでしょうか。経済学部の学生ですから経済学がたいへん良くできます。数学もたいへん良くできます。民族的アイデンティティというものだけで、評価の対象になるということを法律で決められるべきことだとは思えないわけです。
 
 民族的アイデンティティがはっきりしている。それは良いことかもしれません。「愛国心」にあふれるというのも良いことかもしれません。でも例えば、「愛国心」ではなくって「愛村心」が大事だという人がいるかもしれません。「愛県心」が大事だという人がいるかもしれません。国を超えて東アジアと言うんでしょうか、先ほど申し上げました私のゼミ生はそういう地域の者ですけれど、その単位でものを考えるという人も良いかもしれません。「愛世界」とまで言ってもいいかもしれません。それは法律で決めることではないと私は思うわけです。
 
 みなさん、さっきの報告にもありましたように明日の強行採決を阻止することはできました。
 そういうことは会期末まで、会期末がいつになるかということは流動的ではあるようではありますが、もう一回りの奮闘をしなければならないということです。私たち全大教でもメーリングリストというものを持っておりまして、この問題でいろんな意見が出ています。野党をこの際、一生懸命激励しなければなりません。それと同時に与党の議員をビビらせなければなりません。なぜならば「このような世論の下で、強行採決すれば次の選挙で大丈夫かどうか」ということをビビらせねばなりません。私たちは労働組合でありますから、党派を超えてさまざまな人が入っています。そういう人たちにもう一度この教育基本法改悪法案の内容と審議のいい加減さを伝えなければなりません。組合員のまわりにはもっと幅広い人がいます。したがってその人々にこの教育基本法改悪法案の内容と審議のいい加減さを伝えなければなりません。
 ともにがんばりましょう。


 
 
 
 



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