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【スポット】2007/05 
教育改悪3法案 街頭宣伝スポット(原稿)

 ご通行中のみなさん、おじゃまいたします。こちらは、○○○の○○○○です。この場をお借りして今国会で審議されている改悪教育基本法の具体化である教育改悪3法案について訴えさせていただきます。
 
 さて、今国会で審議されている教育関連3法案は、子どもを苦しめ、学校現場を混乱させるものであり、廃案にと多くのみなさんとともにたたかいを強めているところです。
 
 私たちは、この3法案が次のような問題点があると指摘をしてきました。まず学校教育法の一部を改正する法律案です。この法案の問題点の第1は、教育基本法に「国を愛する態度を養う」ことを入れたことを受けて学校教育法の小学校・中学校の目標に同じように「国を愛する態度を養う」ことを入れ「愛国心」の押しつけを行おうとしていることです。「国を愛する気持ち」などは押しつけられて育つものではありません。これは憲法19条の「思想・良心の自由」に違反します。しかも、その「愛国心」の中身がとんでもないものです。衆議院の特別委員会の質疑の中で、過去の侵略戦争を正義の戦争であったとする靖国神社そのもののDVDを使った教育プログラムを、文部科学省が「新教育システム開発プログラム」の委託事業として採用し、公認するという重大問題が明らかになりました。子どもたちに戦争賛美を押しつけてよいのでしょうか。
 
 第2は、副校長、主幹教諭、指導教諭という新たな職をつくろうとしていることです。これは学校に管理職の先生を増やし管理体制を強めるものです。今でも締めつけのきつい職場をもっと締め付け教職員ののびのびとした教育活動を押さえつけようとするものです。多くの子どもや父母は授業を担当する先生を増やしてほしいと願っています。今学校に必要なことは子どもたちにゆきとどいた教育をすすめるための、国の責任で30人学級を実施すること、教職員の長時間過密労働や病気休職者・精神疾患による休職者が激増しているという大変な実態を、教職員を増やすことによって解決することではないでしょうか。
 
 次に、教育職員免許法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案です。この法案は、今は終身有効である教員免許に、10年間の期限をつけ10年目には教員に30時間の講習を受けさせ、その講習で終了が認定されなければ教員免許を取り上げて、職を奪い失業させるというものです。さらに重大なことは、教育公務員特例法も改め、戦争賛美の教育をやらなかったら指導が不適切だと、1年以内の「指導改善研修」を受けさせ改善が見られなければ免職させようとするものです。国いいなりにならない教員は教壇から排除され排除されたくなかったら従順になれと脅すもので、全くひどいものです。
 
 次に、地方教育行政法の一部を改正する法律案です。この法案では、地方教育委員会に対する国の関与を強めようとしています。すでに行われている「日の丸・君が代」の強制や全国一斉学力テストの押しつけが、さらに強まり文部科学省と地方教育委員会の関係を「指導・助言」から「指示・命令」の関係にし、国による締めつけを強め、時の政府いいなりの地方教育行政と学校をつくるねらいがあります。
 
 この法案を3つ一体として出しているところに政府のねらいがあります。それは、憲法改悪が「戦争する国づくり」をねらっているのと同時に、学校も教職員も教育委員会も国いいなりにし「戦争する人づくり」をねらっているのは明らかです。私たちは子どもたちを戦争で、人を殺す人にも、殺される人にもなってほしくありません。
 
 みなさん、与党は、参議院選があり、後にのばせません。審議を焦っています。しかし法案の問題点は、今明らかになってきたばかりです。教育という大事な問題を与党の都合で急いで決めてしまってよいのでしょうか。日本の平和と子どもたちの未来のため、是非この悪法を多くのみなさんの力で廃案に追い込もうではありませんか。ビラをお読みいただき、署名にご協力ください。そのことをお願いして私からの訴えとさせていただきます。



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