【行動】2005/07/09
大阪市当局が『未来をひらく教育のつどい2005』会場使用取り消しの動き
「いのち輝く学校と社会を 憲法・教育基本法をみんなで語る 7・9府民のつどい」開催に先立つ7月6日。大阪市当局はこれまでの態度を翻し、不当に全体集会会場の大阪市中央体育館の使用を取りやめるよう実行委員会に対して正式に申し入れを行いました。右翼団体などの無法な妨害行動への「警備の困難さ」などを理由にしていますが、憲法21条に規定された集会の自由が否定されるという重大問題となります。
最高裁も「主催者が集会を平穏に行おうとしているのに、その集会の目的や主催者の思想、信条等に反対する者らが、これを実力で阻止し、妨害しようとして紛争を起こすおそれがあることを理由に公の施設の利用を拒むことができるのは、前示のような公の施設の利用関係の性質に照らせば、警察の警備等によっても直混乱を防止することができないほど特別な事情がある場合に限られる」(最高裁第2小法廷1996年3月15日)としています。
実行委員会は、警備要請を警察庁、大阪府警に行い、ともに「万全を期す」旨の返答を受けています。これまでの開催状況と比べても、「特別な事情」が存在するとは到底考えられません。
どんなに意見が違っていても、自由に討論し、お互いに尊重しあうことが、民主主義の根幹であり、脅迫や暴力で自分の意見を通そうということは許されないことです。行政がそうした民主主義を否定する者に手を貸すことは、憲法を遵守すべき行政の役割を放棄し、否定することに他なりません。
「7・9府民のつどい」では、『「未来をひらく教育のつどい2005」を今日の参加者全員のカで大きく成功させましょう』と呼びかけが行われました。
「未来をひらく教育のつどい2005」を今日の参加者全員の力で大きく成功させましょう
8月18日から開催される「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究集会2005」(略称:「未来をひらく教育のつどい2005」)が1ヶ月半に近づいてきました。
いま、相次ぐ少年事件をはじめ、低学力や不登校、子どもの安全について、誰もが心を痛めています。この「つどい」は、地元大阪をはじめ全国から父母、市民、教職員、研究者があつまって、「子どもがかしこく、心豊かに育つためには何が必要か」「大人や社会が果たすべき役割は何か」などをいっしょに語り合い、学び合う場です。
18日の全体集会では、大阪の子ども、高校生、若者、青年教職員が主人公となって舞台に登場し、音楽演奏やダンス、平和や子どもと教育を守るとりくみなどを発表し、未来をになう世代の元気な姿を披露します。
21日には、教育・子育てにかかわる重要な問題をとりあげ、シンポジウムなどの形で地元の父母、府民のみなさんの意見やとりくみを発表し、自由な話し合いをおこなう場として、「教育フォーラム」を開催します。
全体会や教育フォーラムを中心に、地元大阪のとりくみやエネルギーを大いに発揮して、1万人の参加で大成功させ、子どもと教育、憲法と教育基本法を守るうねリを全国に届けましょう。
今日のこのつどいは、そのステップでもあります。18日からのつどいが今日よりももっとすばらしいものになるよう、本日の参加者が全体会やフォーラムの中身を自分たちが創りあげる立場ですすんで参加しましょう。職場・地域で心をこめて「いっしょに行きましょう」と声をかけ、参加券を普及しましょう。
7月6日、大阪市は、全体集会会場の中央体育館の使用を取りやめるよう正式に申し入れる暴挙に出ました。「警備の困難さ」などを理由にしていますが、これを許せば、右翼団体などが無法な妨害をおこなうことを口実に、憲法21条に規定された集会の自由が否定されるという重大問題になります。「つどい」の成功は、平和と民主主義を守ることと直結する意味を持っています。不当な市当局の対応も、右翼の無法な妨害もともにはねのけ、「つどい」を大成功させましょう。
みなさんのご協力を改めて心から訴えます。
2005年7月9日
「未来をひらく教育のつどい2005」現地実行委員会
子どもと教育・文化を守る大阪府民会議
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