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【教研】2005/08/18 
窪島誠一郎さんと安斎育郎さんの対談『平和を語り 憲法を語る』(速報「まいど」より)

戦火に散った画学生の絵をめぐる対話 「無言館」の絵が発言し出した言葉とは

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窪島誠一郎さん
 戦火に散った画学生たちの絵を「無言館」という形で残している窪島さんと、戦争と平和の姿を伝える国際平和ミュージアムに「無言館」の絵を展示する安斎さんの対談は、「無言館」の絵から、私たちが出すことを求められているこたえとはなんだろうという窪島さんの問いかけで始まりました。
 
 窪島さんは無言館に残された絵の持つ「静けさ」、濃厚な愛に囲まれた「人を愛する静けさ」を強調しました。それらの絵が「反戦平和の画学生」の絵という性格のものではなく、それぞれの愛するものを残して戦地へ赴かねばならなかった画学生たちの形見であり、自己表現であったのだと語りました。
 
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安斎育郎さん
 それを受け安斎さんは、その意味をくり返し問い直していくために平和ミュージアムにも展示する意味があり、静かな空間の中で、その人々の生き様と向き合い、描きたいという思いがなぜ達せられなかったのかという事に思いをはせる場でもありたいと述べました。そして、描き続けられなかった画学生の思いから、平和とは「戦争がない」というだけでなく、自己表現がゆたかに保障される状態であり、その意味で憲法・教育基本法は重大な争点であると指摘しました。
 
 また窪島さんは、深い考えがあってではなく、ひたすらに描かれた絵が今、この時代の中で別の発言をし始めたことにくり返し言及しました。
 
 「輿が乗ってきたところで時間がきてしまいました」のことばどおり、窪島さんの言う、時代の中で「無言館」の絵が発言し始めた言葉は何なのかのこたえは、対談を聞いていた私たちのそれぞれが、戦没画学生たちの作品から読み取ることを求められてような気がしました。
 

(参加者の感想から)

○�猝伸甅牋Ν瓩妨�き合うことこそ(京都:教職員)
 「数日前に無言館のテレビ放映を見たところなので、紹介された作品が浮かんできて、よりリアルにお話を聴くことができました。�猝伸甅牋Ν瓩箸いΔ發里法∪橘未�らむきあうことを求められている時代だと改めて感じました」
 
○2度と戦争はまっぴら
 「『平和を語り、憲法を語る』お二人の対談を聞いて、自分の心の中にくすぶっていた戦争、平和、自由、人権という言葉たちをよみがえらせてくれました。私は戦争は知りません。父母・祖父母から聞いた話だけです。でも、我が子を戦争に送るなんて、考えられません。2度と戦争に加担するなんてまっぴらです。当たり前のことを当たり前のこととして、もっともっと言っていきたいです」
 
○もっと時間が欲しかった(東京:教職員)
 「窪島さんの話の中の「静けさ」、声高でなく伝えていくことの大事さの話がとてもよくわかりストンと落ちました。安斎さんとの対談がとてもいい、もっと時間が欲しかったです」
 
(速報「まいど」より)




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