【行動】2006/12/06
国会包囲のヒューマン・チェーン第3弾に3500人が参加!
国会を包囲しようと第3弾のヒューマン・チェーン(人間の鎖)行動が開催されました。教育基本法改悪法案をはじめ、少年法改悪、共謀罪、防衛省昇格法案、改憲手続法など、諸悪法が今国会で成立させられそうになっている現状に、「何とかしたい」との思いで集まった3500人が国会前でキャンドルを灯し、その思いのたけを国会に届けました。この日の行動は、国会前だけでなく北海道や新潟、大阪など全国各地でも同時刻に行われました。
ともに最後まで、廃案にするまでたたかい抜きましょう
リレー発言で発言した教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の呼びかけ人の一人、小森陽一さんは、「こんなにたくさんの人に集まってもらいお礼を述べるとともに、ともにたたかっていく決意をあらためて熱く燃やしていきたいと思う」とあいさつ。「この間、教育基本法の改悪をめぐって地方公聴会が開かれた。新潟では4人のうち3人が『いま教育基本法を変えるべきではない』と公述。長野では、『安倍首相のやっていることはサッチャー政権の時に失敗したもの』と明らかにされ、兵庫では、『今の教育基本法を生かすことが大事なこと』と強調された。しかも自民党が呼んだ公述人も『ちゃんと慎重審議をして、拙速なことをすべきでない』と公述した。徳島では、『参議院は良識の府なのだから強行採決などせず、慎重審議をし続けるように』という公述があった」ことを紹介。
「4カ所すべてで『いまの参議院で決めるな』というのが、国民のしかも自民党が呼んだ人の議論だ。大義は私たちにある。今国会で教育基本法改悪法案を強行採決することはすべての国民に対する裏切りだ。政治としての資格を失うことになる」と強調しました。
そして、「明日、明後日と様々な集会がひらかれる。もはや誰が主催者かなどは関係ない。すべての集会を成功させる。そして教育基本法を変えることなく、いまこそ教育基本法を生かすことが、子どもたちをいじめから救い、先生たちが忙殺される情況から救われる唯一の道であることを明らかにしよう」と述べ、「ともに最後まで、廃案にするまでたたかい抜きましょう」と力を込めて訴えました。
(以下の政党あいさつは発言順)
○政党のあいさつから 日本共産党 仁比聡平参議院議員
日本共産党の仁比聡平参議院議員は、「(今国会にかかる)いずれの悪法も絶対に成立を阻止し、きっぱり廃案に追い込むためにがんばりぬこう」とあいさつ。教育基本法の改悪をめぐっては、「今週中にも参議院での強行姿勢をあらわにしてきた与党だが、採決を今週か来週かという問題ではない。今国会で成立を強行するなどということは、絶対に許されないということが参議院のわずかな審議でも明らかになっている」とし、「なぜ教育基本法『改正』が必要なのか、政府は一切回答できないでいる。そしてタウンミーティングでの「やらせ」「さくら」で世論の偽装を行ってきたのが政府・与党だ」と指摘。そうした「文科省には法案を提出する資格はない。国会審議で答弁に立つ資格もない」と断じました。そして、「それらが明らかになっている中で、成立を強行するなんてことは断じて許すことはできない」と強調。
さらに、「憲法とともにその理想の実現を掲げた教育基本法をゆがめてきたのは戦後の自民党政治だ。激しい競争のストレスの中で子どもたちは苦しんでいる。だからこそ、親も教師も国民みんながどうやったらいじめや自殺をなくせるのか、本当の学力とは何なのかを考えている。それを正面から受け止めて徹底した審議をつくすのが国会の責任ではないか」と述べ、「今国会での成立を阻止し、きっぱりと廃案を勝ち取るまでがんばり抜く決意だ」と締めくくりました。
○政党のあいさつから 社会民主党 福島みずほ参議院議員(社民党党首)
社民党党首の福島みずほ参議院議員は、「キャンドルを持ち、教育基本法改悪反対のために集まってこられたみなさんに心より連帯を表したい」とあいさつ。審議の情況についてふれ、「与党は昨日の段階で野党に対し、『7、8日で強行採決されたくなければ、12日に中央公聴会を入れるので、14、15日であげることに同意して欲しい』と述べた。しかし、7、8日の採決にも来週の採決にも同意できない。今国会での改悪法案を成立させないために一緒にがんばろう」と述べ、「すべての参議院議員にも働きかけよう。改悪法案は、子どもたちの心の中に手を突っ込み、国民に説教をたれる法案です。国家のために国民があるのではない。タウンミーティング問題の本質は、国民を利用するか、国民をだますかという対象でしか政府・与党は考えていないということだ。民主主義をいまの教育基本法の立場から、文科省はゼロから学びなおせ」と声をあげました。
また、共謀罪や参議院で審議入りとなった防衛省昇格法案も憲法改悪につながるものだと述べ、「憲法改悪のための改憲手続法案も今国会で成立させないようにいっしょにがんばっていきたい。主権者は国民であり、社会を決めるのも国民だ。未来は私たちがつくっていくものだ。全力をつくせば必ず未来はひらけてくる。最後までいっしょにがんばろう」と訴えました。
○政党のあいさつから 民主党 松岡徹参議院議員の代理
民主党からは松岡徹参議院議員の秘書がかけつけあいさつ。あいさつで、「連日の座り込みと地元での活動ごくろうさまです」と述べ、議員の活動は「いじめ、自死問題など生きる希望を失う人が増えている。そんないまだからこそ、教育基本法を生かす政策をすすめている」とし、「私たちが先人から受け継いだ教育基本法を、そして憲法改悪を阻止するために、私たちが持ちうるあらゆる知恵を結集し、教育基本法の理念の大切さ、次世代につむぐ平和の尊さをあきらめないでとりくんでいこうではありませんか。凍える寒さにまけずともにがんばろう」と訴えました。
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