【行動】2006/12/11
第18回ゆきとどいた教育をすすめる全国3000万署名集約集会
すべての子どもにゆきとどいた教育を 2006年度3000万署名集約集会を開催
ゆきとどいた教育をすすめる会は12月11日、2006年度の3000万署名全国集約集会を開催しました。全国各地で「右手に3000万署名、左手に教基法改悪反対署名」と展開された今年の3000万署名は、集約集会時点での集約数が昨年を超える勢いとなっています。各地からとりくみの紹介、今年度の運動報告が行なわれ、集会アピールが採択されました。
昨年を大きく上回る767万筆を集約
「ゆきとどいた教育をすすめる会」は12月11日、2006年度の3000万署名全国集約集会を開催しました。「30人学級実現・私学助成の大幅増額を」の要求をかかげ、今年で17年目を迎える3000万署名運動は、今集約集会時点での集約数が767万6001筆となり、昨年の集約集会時点の数を超える勢いとなっています。
全国父母懇・すすめる会連絡会代表の飯沼潤子さんが開会あいさつ。私学助成運動での高校生の立ち上がりに励まされ、活動を続けていく決意を述べました。
千葉大学名誉教授・帝京平成大学教授の三輪定宣さんが主催者あいさつ。「一時急落した公教育費の対GNP費は、3000万署名がスタートして以降横ばいを維持しています。署名運動が教育予算と教育条件整備の後退の歯止めとなったことが数字で実証されます。しかし、公教育費のGNP費はOECD加盟国30カ国中第29位、逆に私費負担は第2位であり、子ども・父母・国民を最も苦しめている国が日本です」と述べた上で、第10条で教育条件整備を教育行政の本来の任務と定めた教育基本法の改悪を阻止しようと訴えました。
高校生・父母・教職員から、各地のとりくみが報告されました。北海道の高校生は、札幌市中心部での街頭署名行動や学校祭でのケーキ販売など、「生徒・父母・教職員三者が一つとなって」奮闘した私学助成運動のとりくみを発表。東京の私学PTAの父母代表は、学園での年間のとりくみを紹介し、「社会貢献できることを常に考えて活動を続けたい」と決意を語りました。「ふくおか教育を考える会協議会」の父母代表は、1970年代の高校増設運動に始まる会の歴史をひも解きながら、父母の要求を大きな県民要求へと広げていったとりくみを紹介しました。大教組の教職員は、就学援助制度の切り下げなど大阪市の深刻な「格差」の問題を指摘するとともに、教育基本法を守る大阪のたたかいを紹介しました。長野高教組の教職員は、「高校改革プラン」反対の運動が粘り強く展開され、7件について事実上凍結という成果を勝ち取ったとりくみを報告。その上で、「教育基本法を絶対に改悪してはいけない」と訴えました。岡山私教連の青年教職員は、「生徒のためにしてあげられることがあるのなら、どんなことでも惜しまずにやっていきたい」と、青年が積極的に私学助成運動にとりくんでいる様子を紹介しました(各地のとりくみは、「運動報告」でも一部触れられていますのでご覧ください)。
永島民男・全国私教連書記長が今年の運動の報告を行ないました。その中で「小泉政権5年間の結果としての経済格差の増大が、子どもたちの学校生活と将来にきわめて深刻な影を落としている」と述べ、学費滞納や就学援助制度の利用者の増加などの実態を報告。また、そうした中で生徒自身が立ち上がり、自分たちの意見を積極的に社会・行政に表明する自主的なとりくみが大きな流れになってきていることなど、今年度の運動の特徴を指摘し、「子どもたちとともに未来の希望について語り合うために、父母、教職員、地域の大人たちのつながりの輪を大きく広げて頑張っていこう」と結びました。
「ゆきとどいた教育をすすめる石川の会」の角田和嘉さんが集会アピールを読み上げ、拍手で採択されました。石元巌・全教委員長が閉会あいさつしました。
◇◆◇3000万署名集約集会◇◆◇
あいさつ 三輪三輪定宣 帝京平成大学教授・千葉大学名誉教授
情勢報告 永島民男 全国私立学校教職員組合連合 書記長
集会決議 【集会決議はコチラ】
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