【抗議】2006/10/26
『抗議文』(自民党の中川昭一政調会長の発言に対する抗議)
全教は、自民党の中川昭一政調会長が、「日教組の一部活動家は(教育基本法改悪反対の)デモで騒音をまき散らしている」「下品なやり方で生徒たちに先生と呼ばれる資格はない。免許はく奪だ」と述べたとの報道を受け、中川氏に対し強く抗議し、発言の撤回を求めました。
2006年10月26日
自由民主党政調会長 中川昭一 様
全日本教職員組合
中央執行委員長 石元 巌
抗議文
報道によれば、貴職は、「日教組の一部活動家は(教育基本法改悪反対の)デモで騒音をまき散らしている」「下品なやり方で生徒たちに先生と呼ばれる資格はない。免許はく奪だ」と述べたとされています。
これは、公党の政調会長であり、国会議員の発言としては到底看過できない重大な問題を含んでいます。すなわち、国の施策や法案について意思を表明することは、憲法(16条の「請願権」や21条の「言論、表現の自由の保障」)で保障された国民の権利であり、何人もこれを侵すことはできません。まして、教育の根本にかかわる教育基本法の問題についての意思表示は、真剣に教育について考える教職員であれば当然のことです。
また、教職員が教育基本法問題で意思表示したことをもって「免許のはく奪」などありえないことであり、法制度を著しく無視した暴言といわなければなりません。
私たちは、子どもたちに民主主義を教える教職員として、民主国家を支える不可欠の権利を蹂躙する貴職の発言に強く抗議し、撤回を求めます。
以上
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