全教 全日本教職員組合 憲法と教育基本法を生かす学校と教育を
HOME
全教紹介
This is Zenkyo
全教最新情報
>活動報告
>声明・見解・談話・要求書など
>専門部の活動報告
ピックアップ
刊行物案内
障害児教育
青年教職員
全教共済
資料室
リンク集

▲ピックアップ一覧へ戻る ピックアップ

【NEWS】013 2007/04/27

「教育再生特別委員会」で、勝野正章氏参考人質疑

◆免許更新制は、破綻

 26日の参考人質疑では、教員免許法、とりわけ更新制の問題が取り上げられ、そこに焦点をあてた質疑が行われました。4人の参考人のうち、明確に更新制が必要だと主張したのは、梶田氏だけでした。嶺井氏と勝野氏は、明確に更新制に反対だと主張しました。
 梶田氏は、「時代が流れているとして、携帯メールでいじめや、モンスター保護者と呼ばれる学校に難題を持ち込む保護者が現れている。だから、常に資質の向上が必要」と述べ、「指導力不足の教員は、別の仕事をしていただくか、免職に。今は東京などでやっているが、全国に広げたい。」「少数の問題教師は温存されている、教壇を降りていただく」と述べました。さらに、「教師に対してこれでいいのかという声が高まってきた。全体の底上げの必要があるから更新制を入れる」「自動車免許も更新する。医師も弁護士も更新制が必要ではないか」など、「教師ダメ論」に立った主張でした。最後に、更新講習にどんな内容が必要かと聞かれて、「使命感の再確認」など4点を挙げつつ、「ペスタロッチやデューイを読んだことがあっても、中江藤樹や貝原益軒を読んだ教師はいない。それを教えたい」と主張しました。
 それに対し嶺井氏は、更新制には反対だと述べ、教師の資質や能力の「リニューアルは必要」としつつ、そのためには、日々の研修、自主研修や校内研修が必要であり、教師が日々研修できるしくみをつくることこそが大切と主張しました。子どもや保護者と向き合う時間を保障することが教師を高めることになるとも陳述しました。
 勝野氏は、教師の置かれている現状について述べ、貧困や学校バッシングなど困難な状況におかれている中で、「改革」は現場の要求に答えられているのかと問いました。教職員や予算の削減の中で、「主体的」に過密労働に追い込まれている。このような状況で、更新制は、教師の悩みにこたえるものになるのかとして、�/畔�の不安定化は不安感を増す。教師を信頼していない証拠であり、免許が更新されたから父母の信頼が増すというものではない。�△泙垢泙抗悗咾△い竜_颪鮹イ辰討い�。従来は、日本の教育は外国から賞賛されていた。それは、自主的な研修をしていたからだ。今やそれは逆転している。また、不適切などの判定がどのような基準で行われるのかも疑問。子どもと直接向き合う教師ではなく、行政の末端としての教師になってしまうのではないか。教
師への信頼は、実践と子ども・父母との交流から生まれる。更新されたから信頼されるとは限らないと、教育の本質を突いた陳述でした。
 今日の参考人質疑を通じて、更新制が如何に教育とは無縁で、むしろ有害なもの、教師を不安感で縛って、子どもと向き合うのではなく、国や行政のために働くものに変えてしまうものであるかがはっきりしました。更新制を導入する論拠は、破綻したといえるのではないでしょうか。

◆今後の予定

4月27日(金)午前9時から10時、午後1時から3時 特別委員会
5月1、2日は委員会なし
5月 7日(月)午前10時から12時まで 野党のみの質疑
 
○日本国憲法に関する調査特別委員会
4月27日(金)12時30分から午後3時 参考人質疑
5月 7日(月)地方公聴会 福岡市と札幌市(同時開催)
5月 8日(火)午後1時から6時 参考人質疑 是非多くの傍聴をお願いします。
 
 
添付ファイル】 ⇒ニュースのPDFはコチラ!



▲ページトップへ



〒102-0084 東京都千代田区二番町12-1 全国教育文化会館3階 TEL: FAX:
Copyright(c)2005 全日本教職員組合 All rights reserved.