【NEWS】019 2007/05/16
教育改悪3法案、委員会採決強行ねらう緊迫した情勢/憲法改悪反対、教育改悪3法案阻止中央集会に3200人
◆17日午後5時より、緊急衆議院議面集会
与党は、中央公聴会が開催された5月16日の午後も、党首討論の合間をぬって3時間の審議を行い、審議時間のみを稼ぎ出して、明日にも特別委員会での採決をねらうという緊迫した情勢となっています。事態は重大です。17日、午前9時から11時特別委員会で一般質疑、その後11時〜12時、途中本会議のため中断し、午後2時〜5時に安倍総理出席のもと締めくくり総括質疑を行うことが決まりました。
委員会への傍聴と、午後5時からの緊急衆議院議面集会への参加を呼びかけます。この情勢を周りの人に一人でも多く知らせるとともに、与党にFAXを集中させましょう。
◆中央公聴会で米浦全教委員長3法案の問題点を厳しく指摘
5月16日午前9時から衆議院教育再生特別委員会で、中央公聴会が開催され、米浦正全教中央執行委員長が公述人として意見陳述を行いました。米浦委員長は、教育改悪3法案は、子どもの伸びやかな成長をはぐくむ教育のいとなみにとって、大きな問題を広げるものと述べ、とりわけ「愛国心」押しつけは憲法第19条が保障する内心の自由を侵害する重大問題、と厳しく指摘しました。また、教員免許更新制導入は、教職員の自主的な教育活動を抑圧し、教員を脅して国のいいなりにならない教員を教壇から排除するものと、その本質をズバリと指摘しました。そのうえで、このような「教育再生」を望んでいるものは、現場には誰一人いない、と述べ、廃案にすることを強く求めました。
また、公述人の田中孝彦都留文科大学教授も、臨床教育学の教育の成果を踏まえ、国が目標を決め、管理するやり方は、教育の条理に照らしても、世界の教育の流れに照らしても、根本的に疑問がある、教育改革の原点は、考え抜かれたやさしさで子どもを受け止めることにある、と指摘し、教育改悪3法案の廃案を求めました。
◆教育予算増額では公述人全員が一致
国民新党の糸川正晃氏の「教育予算についての意見は?」という質問に対しては、与党推薦、野党推薦を問わず、すべての公述人が教育予算を増額すべし、で一致しました。対GDP比でOECD加盟30カ国中最低レベルの日本の貧困な教育予算の実態が浮き彫りとなりました。
◆各地で教育改悪3法案廃案にむけたとりくみ急速にすすむ
中央集会に先立って、全教・教組共闘・子ども全国センター・教育基本法全国ネットは、「教育改悪3法案は廃案に!5・16中央行動」意思統一集会を開催しました。
国会情勢報告に駆けつけた井上哲士参議院議員は「靖国派に占領された安倍政権では改憲してほしくないと思う人が多くなっている」と私たちの運動が新しい世論をつくりはじめていることを述べ、この間の審議や地方公聴会で3法案の問題点が浮き彫りになっており、さらに運動を強めることが緊急課題だと強調しました。
東森書記長の報告の後、運動の交流では全国から集まった教職員の仲間と、ともにたたかっている父母・市民7名の多彩なとりくみの交流がありました。中央大集会参加後、国会請願デモ、座り込み行動、地元選出衆議院議員への要請行動に、意気高く行動しました。
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