1956年5月、全国高校組織の統一と全教職員の団結を一体の目標として結成された日本高等学校教職員組合は、戦後の反動攻勢が強まる中、教育の民主化と学問の自由、原水爆禁止運動、平和運動等に積極的にとりくんできました。その35年間の歴史の詳細については、『日高教運動史』(1991年3月:日本高等学校教職員組合編:労働旬報社)をご参照ください。
1991年3月、日本高等学校教職員組合と全日本教職員組合協議会に所属する道府県高教組などによって、日本で最大の高教組全国組織として新たな日高教が誕生しました。日高教は、2014年3月に全日本教職員組合と組織統一するまでの23年間、 全教運動の重要な一翼をになうとともに、日高教独自には、貧困・格差から子どもと教育を守る一大全国運動へと発展した高校生の修学・就職保障を求める運動、無償化時代の高校教育のあり方を探究した高校教育研究委員会の活動、そしてその土台の上に結実した「無償化時代にふさわしい高校教育政策への日高教の提言」、上部組織の所属の違いを超えて要求の一致点で共同する高校組織懇談会の運動などをすすめてきました。
この「日高教の資料室」は、日高教時代の23年間に発行された「職場討議資料」「高校教育改革への提言」などの資料を可能な限り掲載しました。現在に至るさまざまな高校教育政策の経緯が明確になると同時に、現在の教育課題の解決の糸口を見つけること等に活用していただけたら幸いです。
日高教23年のあゆみ(日高教新聞最終号)