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声明・見解・談話
【談話】2009/12/26
◆教職員を病気休職に追い込まない施策を求める(談話) 全日本教職員組合(全教)生権・法制局長 蟹澤昭三 文部科学省(以下、文科省)の発表によると、2008年度の教職員の病気休職者数は8578人、精神疾患5400人と、ともに過去最高になった。精神疾患以外の病気休職者数は過去10年間微増にとどまっており、増加の要因が精神疾患増にあることも判明した。新採教員では88人が精神疾患で退職しているが、採用1年目は休職制度がないため集計から除外されている。もはや教職員個人の問題でないことは明らかだ。 病気休職者は40代と50代を合わせると6497人で全体の75.5%、精神疾患は3936人72.9%になっている。経験も豊富なベテラン層を何が襲っているのか、真剣な現状分析と対策が求められている。 文科省は事務作業の軽減を言う一方で、これまで事務室でおこなっていた煩雑なパソコン入力事務作業が教職員に押し付けられるシステム化が全国的に広がっているなど、本末転倒の事態もすすんでいる。同時に、ベテラン層に主幹教諭などの新たな職が持ち込まれたり、新たな教職員評価制度などで管理と統制が強まるなど、本来教職員の共同の力が発揮されることが求められているはずの学校現場で教職員が分断され、孤立化がすすんでいることも見逃せない。全教青年部や女性部の調査によって、管理職によるハラスメントの深刻な実態も明らかになっている。文科省が教員政策をあらため、こうした事態を改善することは急務だ。 また、何よりも病気休職の背景にある恒常的な長時間過密労働の根本的な是正のために、OECD平均程度の抜本的な教職員増が求められている。2006年に実施された文科省の「教員勤務実態調査」によると、30人以下学級が教職員の長時間労働を軽減することも明らかにされている。あわせて、子どもたちとふれあい、その成長にやりがいを感じている一人ひとりの教職員から子どもたちと直接ふれあう時間を奪っているさまざまな業務の精選が急がれる。全教は、今回の深刻な事態の発表に対して、教職員を病気休職に追い込まない具体的施策の実現を文科省に強く求める。 《関連項目》 ■全教のとりくみ 【交渉】2012/03/16 全教青年部文部科学省交渉 【集会】2012/03/14 全教が12春闘要求書にもとづく文科省交渉 【大会】2012/02/18~19 父母・国民とともに憲法に立脚した民主教育を 全教第29回定期大会を開催 【集会】2012/01/14,15 2012春闘で国民的な共同のたたかいをすすめよう ~全教が生活権利討論集会を開催~ 【会議】2011/10/14 全教第43回中央委員会開催 ■声明・見解・談話 【談話】2013/01/11 文科省「平成23年度公立学校教職員の人事行政状況調査」について全教書記長が談話 【談話】2011/12/27 文科省は教職員を病気休職に追い込まない施策こそすすめるべき 【談話】2009/11/05 『1年目で退職に追い込まれた教員等の公表に対して』 【談話】2009/03/16 『教職員を侮辱する自民党笹川総務会長の「うつ病の先生、気が弱い」発言に抗議する!』 【談話】2008/12/26 『教職員の中に増え続ける病気休職者に対応する抜本的な対応策を求める』 ■専門部のとりくみ 【女性部】2011/06/20 女性部いきいきニュース259号 要求実現に向けて奮闘 【養護教員部】2010/07/12 「保健室からの発信 2010夏の全国学習交流集会in島根」のご案内 【養護教員部】2010/06/22 すべての子どもたちに養護教諭との出会いを-養護教員の大幅定数増を求める署名 ■署名・ビラ・資料 【ビラ】2010/04/13 あなたの働き方を考えてみませんか! 【ビラ】2010/01/18 セクハラ・パワハラをなくして人権が尊重される職場を! |
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