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教育のつどいー教育研究全国集会
 「みんなの力で21世紀の未来をひらく教育のつどい」は、ひらかれた教育研究の場です。全教は、全国から教育実践、教育運動、教育研究が集まり、子どものこと、学校のこと、教育のことを学びあい、話し合う全国集会の成功のために、実行委員会に結集して奮闘しています。

【要求】2011/08/25
今こそ「子どもたちのいのちを慈しみ、人間として大切にする学校・地域」を ―「教育のつどい2011」に6000人が参加―

 8月19日(金)~21日(日)の三日間、千葉県内で行われた「教育のつどい2011」には、全国から6000人がつどい、活発な交流と議論を行いました。
開会全体集会のあった19日は、大雨洪水警報まで出る悪天候。雨合羽を着ても防ぎきれない大雨の中で奮闘する現地千葉を中心とした要員の出迎えに、全国からの参加者は気を引き締めて開会に臨みました。

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【発表】2011/06/10
「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい-教育研究全国集会2011-」
  概要について記者発表


 6月10日(金)文部科学省記者会見場において、「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい-教育研究全国集会2011-」の概要について、茂木俊彦・高田公子両実行委員会代表委員が同席して記者発表を行いました。


【集会】2010/08/26
子どもたちを大切にする教育をみんなの手で  教育研究全国集会2010に8300人

 「教育のつどい2010」(みんなで21世紀の未来をひらく教育の集いー教育研究全国集会2010)は、8月20日から22日までの3日間、和歌山市を中心に開催されました。


【アピール】2009/08/23
『憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かして、どの子も大切にされる教育を――みんなの力をあわせて、21世紀の未来をひらく教育をつくりましょう――』
 全教も参加する「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2009」実行委員会は、8月21日から23日にかけて東京で開催した「教育のつどい2009」の成功を受け、アピールを発表しました。

【ピックアップ】2008/11/01
『みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい-教育研究全国集会2008』が京都で開催!

のべ1万人が参加し、子どもたちと教育のことを語り合った4日間! 
 
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 「憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かし、教育をみんなでの力でつくり上げよう」をメインテーマに、「教育のつどい2008」が8月21日から4日間、京都で開催され、全国から父母・市民、教職員、子どもたち、のべ1万人が参加しました。
 
 21日の開会全体集会の会場となった「みやこめっせ」には4000人が参加。
 開会あいさつで代表委員の米浦正全教委員長は、改訂学習指導要領の徹底批判と合わせて、それぞれの学校での教育課程の民主的編成や父母・市民、教職員の共同による学校づくりを呼びかけました。
 また、山口隆「教育のつどい2008」事務局長は、『討論の呼びかけ』として「子どものことを大いに語り合い、子どものすばらしさを確かめ合いましょう」「みんなで力を合わせて教育を1歩でも2歩でも前にすすめましょう」「平和を大切に子どもたちとともに平和の文化をつくり出しましょう」など4点にわたり積極的な討論を呼びかけました。
 開会全体集会は、狂言師・茂山あきらさんの創作狂言で幕開け、『憲法について いまどうしても伝えたいこと』と題した井上ひさしさんによる記念講演、京都のみなさんによる合唱構成『いま翔ぼうきみと!』など盛りだくさんの内容で、合唱構成の最後には、演者と参加者が一体となって「あなたが夜明けをつげる子どもたち」を合唱し、会場は4日間の「教育のつどい」成功をめざす熱い共感に包まれました。
 
 22~23日には教科・課題別に29の 分科会 。24日には教職員、父母・市民がともに今日的な教育課題で語り合おうと、8つテーマで 教育フォーラム が開かれました。
 また、京都実行委員会企画による シンポジウム『貧困の中の子どもたち――今、私たちになにができるか』 が22日夜、全国実行委員会企画による シンポジウム『こんな先生だったらいいな―教員免許更新制でいい先生が育つの?』 が23日夜に開催されました。
 
 最終日の24日には、「教育のつどい2008」実行委員会が父母・国民、教職員へ向けたの アピール『憲法を生かし、子どものすこやかな成長をはぐくむ教育を、力をあわせてすすめましょう』 を発表し、「平和を大切に、憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かした教育を、力を合わせてつくりあげよう」と呼びかけました。
 
 京都実行委員会には過去最高の61団体が参加し、「つどい」開催へ向けて大いに力を発揮しました。また全教近畿ブロックも参加者確保、警備など「つどい」の成功の一翼を担いました。


 
<開会全体集会> 8月21日(木) みやこめっせ 
 
 ● 代表委員あいさつ 米浦正「つどい」代表委員 
 ● 討論の呼びかけ 山口隆「つどい」事務局長 
 
 ● 狂言師 茂山あきらさん 創作狂言『狂言ABC』 
 ● 井上ひさしさん『憲法について、いまどうしても伝えたいこと』  
 ● 合唱構成『いま翔ぼう きみと!』 
 

<教育フォーラム> 8月24日(日)10:00~13:00

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 最終日の24日には、「教育フォーラム」を開催。いまの日本の教育をめぐって焦点となっている学力問題や貧困と格差の問題など、重要ないくつかの課題について、父母・国民、教職員がともに学び、考え合う場として企画されたものです。
 

1 「改訂学習指導要領」で子どもと学校はどうなるの?――どの子にも豊かな学力を (京都会館 会議場)
 ○つめこみ教育で子どもたちは…
 ○「愛国心」を教えるのが「道徳」なの?
 ○「全国一斉学力テスト」は意味あるの?
 ○子どもたちにつけたい「学力」について考えよう

2 これでいいのか!青年の働かされ方――やめろ「使い捨て労働」、もっと人間らしい働き方を! (京大会館 210号室)
 ○エッ! 青年の2人に1人が非正規雇用?
 ○卒業生、青年の働かされ方を考えよう
 ○働く権利をどう教えていくのか考えよう
 ○人間らしい働き方、働くルールを確立しよう

3 貧困と格差拡大で子どもたちは――子どもの発達・学習権を守ろう! (京大会館 101号室) 
 ○貧困と格差拡大で子どもたちにどんな影響が… ――学校選択制、統廃合、就学援助など
 ○進学をあきらめざるをえない 世界一高い学費! 
 ○必要な人ほど借りることのできない奨学金
 ○なぜ北欧は教育費が無償なの?

4 みんなでつくろう みんなの学校――子どもの願いを聞こう!父母・教職員とともに (ルビノ京都堀川 平安の間) 
 ○子どもの声が大切にされる学校に
 ○はじめよう教育課程づくり
 ○「モンスターペアレント」というけれど…
 -父母・教職員とともにたのしい学校を

5 わたしたちのねがう特別支援教育――すべての障害児に豊かな教育を (京都アスニー ホール) 
 ○子ども、父母、かかわる人々が障害児教育に期待するもの
 ○障害児教育の専門性について考えよう
 ○子ども、父母、教職員が力をあわせて障害児教育をすすめよう
 ○通常学級に在籍する特別なニーズをもつ子どもの教育を考えよう

6 考えよう 私のまちの教育 ⇒ 【 詳細は コチラ! 】 
――地方自治・教育財政のあり方は?
――地域の子は地域で育てよう
 (ルビノ京都堀川 加茂の間) 
 ○これ以上やめて! 学校統廃合・地域つぶし
 ○地方自治・教育財政のあり方を考えよう
 ○子どもを守る地域のとりくみから学ぼう
 ○安心・安全な地域・学校とは

7 子どもの育ちと食・農業・環境 ⇒ 【 詳細は コチラ! 】 
――「食育」って何?
――考えよう日本の農業・環境問題
 (コープイン京都 大会議場) 
 
 ○「食育」って何?
 ○学校給食と地産地消
 ○コンビニ弁当から見えてくる日本の食・環境
 ○安全な食料と住み続けられる地球を

8 みんなで子どもがかかえている問題を考えよう――ネット・ケータイと子どもの世界  (京都教育文化センター 302)
 ○子どもの世界はどうなっているの?
 ○いじめ、不登校、非行…ネット・ケータイの光と影
 ○子どもたちをはぐくむ地域・文化を考えよう
 

<シンポジウム>

 京都実行委員会企画によるシンポジウム『貧困の中の子どもたち――今、私たちになにができるか』が22日夜、全国実行委員会企画によるシンポジウム『こんな先生だったらいいな―教員免許更新制でいい先生が育つの?』が23日夜に開催されました。
 

 
◇◆◇シンポジウム『貧困の中の子どもたち――今、私たちに何ができるか』 ⇒ 【 詳細は コチラ! 】 
 格差と貧困の社会で生きる子どもたちを真ん中にした新しい共同を模索しました。
 

 
◇◆◇シンポジウム『こんな先生だったらいいな――教員免許更新制でいい先生が育つの?』  ⇒ 【 詳細は コチラ! 】 
 教員免許更新制の持つ重大問題を明らかにし、国民の立場にたった教育・学校づくりをすすめていく上で、どのような先生が求められているのか考え合いました。
  


【ピックアップ】2007/08/18

『みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい』-教育研究全国集会2007
ヒロシマで『みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい-教育研究全国集会2007』が開催されました! 
 
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 8月16日から19日までの4日間、広島県で「教育のつどい2007」が開催され、北海道から沖縄まで全国各地から4日間で、のべ7000人をこえる教職員、父母・市民、子どもたちが参加。
 現地広島では、これまで全教広島をはじめ34団体による広島実行委員会が結成され、つどい成功に向けた準備がすすめられてきました。つどいは、開会全体集会などでの現地企画、分科会・フォーラムの運営、猛暑の中での参加者案内など、広島実行委員会の大奮闘で大きな成功を納めました。
 「教育のつどい2007」の最も大きな特徴は、子どもたちの姿をとおして、未来への確信を共有できたことでした。また開会全体集会での渡辺えり子さんの講演「未来をつくるー平和へのメッセージ」、現地企画「合唱構成『ヒロシマからいのち輝く明日へ』」、分科会討論など、「平和へのねがい」が「教育のつどい2007」の全体をつらぬき、流れ、ヒロシマから日本全体に発信する「つどい」となりました。


憲法の力、教育のいとなみの力を土台に、教育をみんなの手でつくりあげよう
――「教育のつどい2007」実行委員会代表委員あいさつ―― 
 
米浦 正(全日本教職員組合中央執行委員長、教組共闘連絡会代表幹事)
高田公子(子どもの権利・教育・文化全国センター代表委員、新日本婦人の会会長)
堀尾輝久(民主教育研究所代表運営委員、特別共同研究者
 
 
 2006年12月15日、憲法と一体につくられた教育基本法が、多くの父母・国民、教職員のみなさんの「改悪反対」「そんなに急いで決めないで」という声を無視して、安倍内閣と与党によって改悪が強行されました。
 
 しかし、教育基本法改悪をゆるさないとりくみは、戦後教育運動史上特筆すべき到達点を築きました。このとりくみをとおして、教育についての国民的討論が全国いたるところで大きくくりひろげられ、子どもを人間として大切にする教育をみんなの手でつくりあげよう、という機運がこれまでになく高まりました。同時に、この国民的討論をとおして、教育と憲法との切っても切れない大切な関係が学び合われました。また、教育といういとなみ自体のもつ力とすばらしさが確かめ合われました。そして、子どもの権利条約が憲法・教育基本法と響き合うものであることが、みんなの確信になってきたことも、すばらしい成果です。
 
 教育基本法は改悪されても、憲法と教育のいとなみの力を土台にしてとりくみをすすめることによって、教育を前進させることができる、このことが多くのみなさんの確信になったのではないでしょうか。このことをふまえ、「教育のつどい2007」では、第1のテーマに、「憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かし、教育をみんなの力でつくりあげよう」とかかげました。あらためて、憲法のねうち、子どものすばらしさを確かめ合いましょう。
 
 任期中の憲法改悪を公言する安倍内閣は、第166通常国会で、憲法9条改悪と地続きの改憲手続き法を強行しました。日本が過去におこなった侵略戦争を「自存自衛の戦争」「アジア解放の正義の戦争」という立場に立つ「靖国派」が政権中枢のほとんどを占める安倍内閣は、戦争国家づくりと一体にそれを支える国家体制づくりをねらい、安倍流「教育改革」をすすめようとしています。このようなとき、「教育のつどい2007」を被爆地ヒロシマで開催することのもつ意味は、大変大きいのではないでしょうか。「ノーモアヒロシマ! 世界から戦争をなくし、子どもたちとともに平和の文化を」というテーマをともに考え合い、深め合いたいと思います。
 
 貧困と格差拡大が子どもの安心のよりどころである家庭を直撃しています。この経済的格差の進行が子どもの学習権も危うくする事態となっています。同時に、安倍内閣は、教育においても格差づくりをすすめようとしています。そのための手段が「全国一斉学力テスト」です。「全国一斉学力テスト」は、子どもたちへのいっそうの競争強化とともに、子どもと学校を序列化し、格差づくりをすすめるものにほかなりません。
 
 大人たちが、子どもたちへの人間的な働きかけを強め、その成長・発達をはげますことが今ほど求められているときはありません。「『教育の格差づくり』ではなく、すべての子どもを人間として大切にする教育と学校を」というテーマにこめた願いを共有し、子どもの姿を語り合い、成長へのエネルギーを確かめ合いましょう。
 
 子どもたちは、大人でさえ生きづらい世の中を精一杯に生きています。その中で、世の中のことや教育のことをしっかり考えています。教育基本法改悪をゆるさぬとりくみに自ら立ち上がった高校生、教職員が街頭でおこなった宣伝行動を見つめ、「先生、私たちにできることはないの?」と語りかけてきた中学生などの姿に、それははっきりとあらわれています。
 
 安倍流「教育改革」をすすめる、子ども不信、人間不信にたった「教育再生会議」に未来はありません。子どもへの信頼、人間への信頼は、教育の前提です。
 
 「教育のつどい2007」を子どもへの信頼あふれる集会として成功させようではありませんか。多くのみなさんのご参加を心をこめてよびかけます。
 

教育のつどい2007 テーマ 
 
○ 憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かし、教育をみんなの力でつくりあげよう
○ 「教育の格差づくり」ではなく、すべての子どもを人間として大切にする教育と学校を
○ ノーモアヒロシマ!世界から戦争をなくし、子どもたちとともに平和の文化を
○ 平和を守り真実をつらぬく民主教育の確立
○ 教え子を再び戦場に送るな  

 
≪開会全体集会≫ 8月16日(木) 広島国際会議場 
 
 ●代表委員あいさつ 米浦正「つどい」代表委員 
 ●討論の呼びかけ 山口隆「つどい」事務局長 
 
 ●渡辺えり子さん『未来をつくる――平和へのメッセージ――』 

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≪教育フォーラム≫ 8月19日(日)

 最終日の19日には、「教育フォーラム」を開催。いまの日本の教育をめぐって焦点となっている学力問題や貧困と格差の問題など、重要ないくつかの課題について、父母・国民、教職員がともに学び、考え合う場として企画されたものです。

1 「全国一斉学力テスト」ってなんだったの?――どの子にも豊かな学力を (メモリアルホール)
 ○「学力テスト」について徹底検証しよう やり方はどうだったの? 中身はどうだったの? 
 ○子どもたちにつけたい「学力」について考えよう 
 ○どの子にも豊かな学力をつけるために今必要なこと

2 今の社会、ヘンじゃない?――貧困と格差が子どもを直撃する (健康福祉センター) 
 ○給食費、授業料払えてる? 
 ○就学援助の受給率などから、子どもたちの家庭の実態をあきらかにしよう 
 ○今の「教育改革」は格差を拡大するのでは? 
 ○ヨーロッパでは教育費無償が多いのに、なぜ日本は高いの?

3 人間らしく働きたい――青年の進路・就職・働き方を考えよう (南区民文化センター) 
 ○卒業生の就職はどのような状況になっているの? 
 ○今の若者の雇用・労働の実態はどうなっているの? 
 ○教職員の働き方を考えよう 
 ○若者の雇用問題は、どうすれば解決するの

4 大人が知らない子どもの世界――みんなで語ろう子どものこと (南区民文化センター) 
 ○子どもたちの生活はどうなっているの? 
 ○メディアとネットの世界は、どう子どもに影響しているのだろう 
 ○子どもたちをはぐくむ地域とは? 
 ○一人ひとりの子どもたちに丁寧に向き合える学校とは

5 こんな学校つくりたいな――子ども・父母・教職員といっしょに (広島国際会議場) 
 ○子どもや父母が願う学校は? 
 ○こんな先生だったらいいな 
 ○みんなが願う学校はどうしたらできるか考えよう

6 考えよう私のまちの教育――あるんだ! こんな教育委員会も――まちづくりと教育を考えよう (広島国際会議場) 
 ○教育委員会って何をするところか考えよう 
 ○地方自治のあり方を考えよう 
 ○独自のとりくみをしている教育委員会から学ぼう 
 ○子どもを守る地域のとりくみから学ぼう

7 特別な教育的ニーズをもつ子どもたちは今 (アステールプラザ) 
 ○すすめよう、どの子も大切にされる学校づくり 
 ○障害児・者、父母のねがいから教育を考えよう 
 ○特別支援教育って何なの?

8 教育をどう「再生」させようとするの?――「教育再生会議」がねらうもの (県立体育館) 
 ○安倍首相の教育観は? 
 ○学校や子どもをどうしようとしているの? 
 ○「幼稚園からの『規範意識』」がねらうもの 
 ○「親学」・国の家庭訪問まで? 
  


【ピックアップ】2006/07/27
『みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい』-教育研究全国集会2006
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憲法・教育基本法にもとづく教育を正面にかかげ埼玉県内で
『みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい-教育研究全国集会2006』が開かれました!
 
 
 8月17日から20日にかけて埼玉県で「教育のつどい2006」が開催されました。
 
 憲法・教育基本法改悪をめぐる情勢が重大化し、とりわけ、教育基本法改悪法案が国会に提出され審議されるという、戦後はじめて経験する事態のもとで、この間、全国各地で改悪法案の廃案をめざすとりくみが意気高くすすめられてきました。しかし自民・公明・民主などは、教育基本法を改悪する政府案と民主党案の両案を継続審議としてしまいました。
 
 廃案にすることこそできなかったものの、国会内の力関係では教育基本法改悪勢力が圧倒的多数を占めているもとで、改悪法案の強行を許さなかったことは、この間急速に広がった教職員の共同、父母・国民の世論の力であり、重要な到達点を築いたといえます。いっそう父母・国民との共同を広げ、何としても廃案にするため、奮闘しなければなりません。


〝教育基本法教研〟としての重要な成功 
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所沢ミューズで開催された開会全体集会で
 こうしたもとで、「すすめよう!憲法・教育基本法・子どもの権利条約にもとづく教育を力をあわせて」を第1のテーマに、憲法・教育基本法にもとづく教育を正面にかかげて開催された「教育のつどい2006」が、文字どおり「教育基本法教研」として大きな成功を収めたことは、今後の教育基本法改悪法案を廃案にするとりくみの大きな飛躍を生み出す重要なステップとなりました。
 
 教育基本法改悪を先取りする「教育の『構造改革』」が強められる動きと切り結ぶなかで、あらためて、教育とは何か、子どもが育つということはどういうことか、という根本的な議論に立ち戻ることが求められています。「教育のつどい2006」は、参加者がそうした問題意識を共有しながら、「教育は国民のもの」という確信にたった討論をすすめることができました。
 そしてそのことは、「まるで教育基本法をすぐそばにおいて議論しているよう」という参加者の感想が示すように、憲法・教育基本法の値打ちと力に対する確信をさらに広げるものとなりました。
 
8000人を超えた参加者 
 「教育のつどい2006」は、今年度新たに全障研、全生連、全労連が加わり15団体が参加した「教育のつどい2006」実行委員会と開催地の28団体によってつくられた「教育のつどい2006埼玉実行委員会」が主催。4日間で、のべ8000人を超える教職員、父母・国民が参加しました。県内外からの父母によるレポートや個人の参加も増えるなど、「ひらかれた教研」として大きく歩をすすめた「つどい」となりました。
 
 特設分科会をふくめた29の分科会でも、父母をはじめ発達の主体である子どもたち・高校生の参加が多々見られ、教育にかかわる焦眉の課題をテーマにした8つの「教育フォーラム」とともに、国民的な討論の場としていっそうの前進を果たしました。
 
 「つどい」は、最終日の20日にアピール『父母・国民、教職員のみなさん、教育基本法改悪をゆるさず、憲法・教育基本法にもとづく教育を力をあわせてすすめましょう』を発表しました。
 
 

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  ⇒ビラのPDFはコチラ! ≪オモテ≫ ≪ ウラ ≫
 
≪開会全体集会≫ 8月17日(木) 所沢市民文化センター ミューズ 
 
 代表委員あいさつ 石元巌「つどい」代表委員 
 討論の呼びかけ 山口隆「つどい」事務局長 
 
 藤本義一さんの講演『人間再発見』 
 
 

≪教育フォーラム≫ 8月20日(日)

 最終日の20日には、「教育フォーラム」を開催。いまの日本の教育をめぐって焦点となっている学力問題や教科書問題など、重要ないくつかの課題について、父母・国民、教職員がともに学び、考え合う場として企画されたものです。
 

1 どの子にも確かな学力を――「学力テスト」って役に立つの?―― (プラザウエスト はコチラ!)
 ①子どもたちにつけたい「学力」について考えよう ②「競争や評価」で学力は伸びるのか ③学習指導要領改訂と確かな学力について考える ④全国一斉学力テストは子どもたちに何をもたらすか ⑤すべての子どもたちに確かな学力をつけるために今必要なこと

2 特別な教育的ニーズを持つ子どもたちの豊かな教育を (埼玉会館 はコチラ!) 
 ①通常学級に在籍する特別な教育的ニーズを持つ子どもたちの教育はどこまですすんだか ②学校教育法等一部「改正」と障害児教育 ③子どもたちの真の願いを受けとめる子ども観・教育観を広げよう ④幅広い父母・教職員の連帯と一人ひとりを大切にする教育条件整備の方向

3 「少年事件」「非行問題」から教育・子育て・社会のあり方を考えよう (プラザイースト はコチラ!) 
 ①「非行」「キレる」子と向き合って学んだこと(親の立場から、教師の立場から、福祉の立場から) ②少年法改悪の動きと、子どもたちを守るために教職員・親にできること ③子どもたちを「加害者」にも「被害者」にもしないために必要なこと ④一人ひとりの子どもたちに丁寧に向き合える学校づくりのために

4 子どもの安心・安全をみんなで考えよう―世の中・地域・学校のこと (市民会館おおみや はコチラ!) 
 ①輝く子ども時代と子どもの成長 ②子どもたちの生活の状態はどうなっている? ③子どもたちを育む地域づくりのとりくみ ④安全・安心を街づくりの視点から考える ⑤国民的な討論をひろげるためのアプローチとは

5 こんなに高い日本の教育 そのうえ格差拡大なんて! (埼玉教育会館 はコチラ!) 
 ①給食費、授業料、就学援助費などの事実から子どもたちの教育と生活を考える ②憲法に保障される義務教育無償の原則と日本の教育の実態 ③格差を拡げる「教育改革」 ④私たちはどこから何にとりくむことができるのか

6 「こんな先生だったらいいな」―子ども・父母・教職員みんなで考えよう (ときわ会館 はコチラ!) 
 ①子どもたちや父母の眼から見た教師像 ②教職員の専門性と責任・権限を考える ③教職員の働き方と健康破壊の実態は ④みんなでどのように力を合わせて解決することができるのか

7 若者に働く場を!―地域経済、教育をとおして考え合おう (東大宮コミュニティセンター はコチラ!) 
 ①卒業生の就職はどのような状況になっているか ②いま若者の雇用・労働の実態はどうなっているのか ③教育は子どもたちにどのような力を育てることができるのか ④地域経済の目から、学校と子どもたちに望むもの ⑤若者の雇用問題の解決のためにどのようにとりくむか

8 父母と教職員が力をあわせて学校づくり―教育委員会ってこれを支えてくれるの?(上尾市コミュニティセンター はコチラ!) 
 ①子どもたちの声をよく聴く、父母と教職員が力を合わせる学校づくり ②地方自治の視点から考える教育改革 ③「私たちの義務教育改革提言」のとりくみと父母共同



 
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改訂学習指導要領で、いま学校は
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藪本理恵(小学校・算数)/山内 衛(小学校・理科)/谷尻 治(中学校・社会)/谷浦健司(高校・英語)/小池由美子(高校・道徳)/松代峰明(高校・教育課程づくり)
 
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